3月20日の朝は、蔵人待望の甑倒(仕込終了)を迎え、無事平成15酒造年度の造りが終了となりました。思えば昨秋の蔵入りより厳冬を経てこの春を見るまで、1日の休みをも返上し、62本の仕込を続けて下さった杜氏さん始め、蔵人さん達の努力のご苦労に、心より感謝を申し上げたいと思います。その出来上がったお酒はどれをとってもすばらしい美酒でありレベルの高い品質です。
この日の夕刻は、久々に芦原温泉へ赴き、全員揃って恒例の甑倒祝を行い1泊、心地良い温泉と旨酒に酔いしれました。これより残り半月も過ぎれば最終の皆造(搾り終了)となりますが、それまでもうすこしの辛抱です。
来る4月2日は、京都の松尾大社、春季例大祭に合わせ、当地の松尾大社加賀分社でも毎年この日に祭礼を行っておりますが、今年も無事酒造りが出来た報告と、感謝の意を込めて参拝する予定です。勿論この日は旨酒常きげんを献上します。
桜前線も春をいざないながら、北上中であり、ここ加賀地方も昨年より6日早い4月2日の開花予定ですが萌える緑の季節が春風にのって到来です。やがて開催される金沢局新酒鑑評会、全国新酒鑑評会や能登杜氏組合主催日本酒祭りとお酒の春も続いて参ります。
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