十月二十二日は霊峰白山に初雪があり、昨年より五日遅い初冠雪となりました。やはり温暖化の傾向は、ここ加賀の地でも進んでいるように感じます。
　十月二十五日は当蔵において、農口杜氏以下蔵人達の一斉の入蔵となり、社内は一気に賑やかな雰囲気となりました。有難いことに本年は全国的に酒米の出来栄えも良く、私共に取っては嬉しい朗報であり、昨年以上の良い酒造りが期待されます。間もなく酒米の洗い付けより始まって、糀作り、酒母造りを経て本仕込みに突入していきます。十二月初旬には香り高い新酒が堪能できることでしょう。今期は蔵人の一人が杜氏として他の蔵へ移籍となったため、新人で東京農大醸造科卒の行待君（二二才）が入社し、弊社の平均年齢が一段と若返りました。彼の健闘を祈っております。
　さて、秋も深まって、山海の幸や日本酒がますま酒米の洗いつけす美味しくなる季節ですが、先日金沢東急ホテルにおいて「料飲店のための日本酒セミナー」を開催し、百二十名の皆様に料理と日本酒の楽しみ方や和らぎ水の良さをアピールし、お酒の消費拡大にご協力と推進を訴えて参りました。この効果を大いに期待しております。　　　

では、今夜も旨い常きげんで乾杯！

十一月（霜月）の暦

【常きげん蔵元では、爽やかな酔心地を楽しめるよう、お冷や（和らぎ水）運動を奨めております。】

銘酒に名水あり。

水がおいしい土壌は地酒もおいしい。石川県はその名に違わず、水のきれいなところ。「和らぎ水」で、石川の地酒っていうのもいいんじゃな〜い？