このページでは「蔵元だより」より
毎回、お酒に関するさまざまな話題や最新情報をご提供してまいります。

◆3月のニュース

酒造の春

三月(弥生)の暦

イベント
商品紹介

ひな祭り

おうちで手作り甘酒はいかがですか?
酒粕民間療法いろいろ
「曲水の宴」きょくすいのえん

酒造りを終えて

 
蔵元だよりバックナンバー


酒造の春
   

二月二十五日より始まった後半の大吟醸搾りは、先のものよりも一段と香味のバランスが向上し、杜氏さん始め蔵人や社員達のきき酒をする誇らしい笑顔が頼もしく、内心ヤッター≠フガッツポーズを取りたくなります。特に後に仕込んだ山田錦がことの外、良質であったのも幸いしますが、細心の技術を発揮した造り手の努力に感謝しております。
 いよいよ全国各地における新酒鑑評会が開催される時期を迎えて、各蔵元の自慢のお酒がお目見えする事になりますが、今年はどれだけの個性豊かでローカル性のあるものが出品されるか、私共酒屋者にとっても非常に興味深々なところです。
 先般、日本酒造組合中央会議において発表された今後の全国新酒鑑評会の開催地は、平成十九酒造年度より、今までの広島会場よりようやく東京会場に移される模様で、以前より私達が要望していた意見が達成されます。(一寸遅すぎる感じですが・・)
 さて本酒造期も終盤に差し掛かり、蔵内作業もいくらか楽になってきますが、残り一ヶ月間全員無事で終了出来ますよう祈っております。やがて梅の開花が始まる頃には陽春の輝きが戻って来るでしょう。

諸人の花見もどりや常きげん


平成17年酒造年度甑倒記念 平成18年2月23日 於 山代温泉大のや



三月(弥生)の暦

   
一日 春の全国火災予防運動 二十一日 春分の日・彼岸中日
三日 ひな祭り・耳の日 二十二日 放送記念日
六日 啓蟄 二十三日 世界気象デー
七日 消防記念日 二十四日 彼岸明け
八日 国際女性デー 二十五日 電気記念日
十四日 ホワイトデー 二十八日 裏千家利休忌
十八日 彼岸入り 三十一日 財政年度末・学年度末
二十日 社日    



イベント
   
●三日 小松酒造組合新酒きき酒会
(加賀市・長生殿)
●六日 試験醸造評価会議(石川県酒造組合)
●八日 日本酒造組合中央会臨時総会(東京)
●十三日 石川杜氏会きき酒会(石川県酒造組合)
石川県清酒学校終業式(石川県酒造組合)
●十四日 金沢国税局きき酒会出品酒搬入
(金沢国税局)
●十五日頃 皆造(弊社)
●十七日 酒造組合長会議(石川県酒造組合)
いしかわ食材ブラントマーケティング会議
(石川県庁)
●十九日 石川県知事選投票日
古九谷浪漫華麗なる吉田屋展開催記念講演会
(セミナーハウスあいりす)
●二十四日 石川県酒造組合臨時総会 (金沢・金城楼)
●二十六日 旧大聖寺川「川下り」オープニングセレモニー(大聖寺)
●二十八日〜二十九日 第十回杜氏セミナー(日本醸造協会)
 


商品紹介
   

季節限定商品 好評発売中!
山廃吟醸無濾過生原酒 山廃純米吟醸無濾過生原酒
1.8L 4,200円(税込)
720ml 2,100円(税込)
1.8L 4,725円(税込)
720ml 2,362円(税込)

こちらも人気!カップ酒
常きげん山純カップ 常きげん上撰カップ
180ml 315円(税込) 180ml 244円(税込)



ひな祭り

日本酒でお祝いしましょう

常きげん にごり酒

1.8L 2,247円(税込) 
720ml 1,123円(税込)

 




おうちで手作り甘酒はいかがですか?
 
<材料> 
酒粕・・80〜100g
砂糖・・大さじ6
水・・・600ml
土しょうが・一片  
はちみつ・・適宜

酒粕は小さくちぎる。土しょうがは皮をむき繊維を断ち切る方向にすりおろす。
鍋に酒粕、砂糖、はちみつ、水を加えて中火にかけて煮立てば弱火にし、鍋の蓋をして一〇分煮る。
ハンドプロセッサーでペースト状にして網を通し、鍋に戻して中火にかける。煮立つ直前に火を止めて器によそい、おろし土生姜をのせ、混ぜてお召し上がり下さい。



酒粕民間療法いろいろ
 
●やけどに
患部を流水にあてて十分に冷やします。板粕を軽くあぶって冷まし、傷口に貼り付けておくと早く痛みが取れて早く治ります。赤くなった程度のやけどなら酒粕で十分。

●あかぎれに
あかぎれがひどいときは、酒粕をお酒か水でゆるめて患部にのせ、大きめのガーゼ付絆創膏でとめておきます。
あれてざらざらしているときも、パックするように酒粕をつけてしばらくおき、乾いてきたら洗い流します。何日か繰り返すとよくなります。



「曲水の宴」きょくすいのえん
 

陰暦の三月三日に行われる行事。
庭園に大きく弧を描く小流れに臨んで集い、この流れに酒を満たした杯を流し、その杯が自分の前に流れてくるまでに和歌をつくり、杯を取って酒を飲みます。その後宴を設けて作品を披講するという風雅な遊びです。奈良時代に中国から伝来した行事で、いまも太宰府天満宮などでは、平安朝の衣装に身を包んだ男女が曲水の宴を再現しています。

木のめふく南おもての日あたりに 
  今日もきてなくなもしらぬ鳥
                     信綱



おいしい常きげんのそばにはいつもおいしい水がある。

【常きげん蔵元では、爽やかな酔心地を楽しめるよう、お冷や(和らぎ水)運動を奨めております。】日本酒時どき水。




酒造りを終えて
 
蔵造りを終えて 二月二十三日甑倒をむかえました。
〜お疲れ様でした〜


糀屋 山内邦弘
今年の酒造期は、原料米の出来も良く気候にも恵まれて(雪は少し降り過ぎましたが・・・)美味しい新酒が出来上がりました。
今、酒造期は初めて本格的に美山錦での糀造りに挑戦しましたが、良く膨らんだ味の良い糀になりました。
多くのことを経験できた酒造期でした。

釜屋 平田佳寛
今年から釜屋をさせて頂き、原料処理などさまざまな事を学ばせて頂きました今年はいろんな困難がありましたが、仲間に助けられながらもどうにか終わりました。自分自身まだまだ精進していかなければなりません。
これからも宜しくお願い致します。

糀屋助手 西出裕恒
今年は糀屋助手として働かせて頂きました。
農口流糀造りの奥深さを知り、改めて、糀造りの難しさを知ることが出来ました。出来上がったお酒は、蔵人全員の努力により今年も良い出来になったと思います。何よりも無事に造りを終えることが出来ました。有り難うございました。

醪助手 行待佳樹
十月末に蔵入りして約四ヶ月、甑倒しを迎えます。常きげんではたくさんのことを学ばせて頂きました。特に良い酒を造るということに関して、農口杜氏の個々に責任を持たせる方針など、モチベーションの高さはすごく良い環境でした。夕食のときなどは、蔵人の友人から送ってもらったり、ネットから買ったりしていろんな蔵のお酒を利き、少しでも他の蔵からも学ぼうという姿勢が見え、すばらしいなと思いました。これは平均年齢が若く、一人ひとりが責任を持っているという自覚、考えて働かなくてはいけないという杜氏をトップとしたこの蔵の基本的な姿勢だと思います。
まだまだこれからも勉強しないといけないことはたくさんあります。これからもモチベーション高く頑張っていこうと思います。